北海道大学の目指すワイン教育研究:地域振興のKeyとして
講師
曾根 輝雄北海道大学 北海道ワイン教育研究センター長・教授時間
13:00~14:30
ワインは単なる農産加工品ではなく、農業、食品産業、観光業などと強くつながり、地域に大きな経済効果や雇用創出をもたらし、北海道の抱える人口減少等の問題を解決し、持続性を高めるポテンシャルがあります。2022年からスタートした「北海道ワインバレー構想」において、本学は道内唯一の総合大学として北海道におけるワイン振興を研究・人材育成の観点から牽引することを期待され、これまで気候変動への対応や品質の向上、経営など北海道のワイン産業の幅広い問題の解決に貢献する教育研究を行ってきています。本講義では本学の進めるワイン教育研究が北海道の未来に果たすべき役割についてお話しします。
北海道大学は、1876年に創立された札幌農学校に源を発し、その初代教頭を務めたクラーク博士が残した精神を昇華させた「フロンティア精神」、「国際性の涵養」、「全人教育」及び「実学の重視」という4つの方針を教育・研究の基本理念として掲げ、その具体化に努めています。