『万葉集』に学び現代社会に活かす
講師
廣川 晶輝甲南大学 文学部長 教授時間
13：00～14：30
現代に生きる私達は「子どもは宝。」「子宝」という素晴らしい言葉を共有しています。今から1300年前の日本最古の和歌集『万葉集』の中にも、「子どもは最高の宝！」と高らかに歌った作品があります。苦労人として知られる山上憶良の作品（巻5・「子等を思ふ歌」）です。また、『万葉集』には、親が我が子を思って抱く温かく深い愛情に満ちた作品（巻5・「男子名は古日に恋ふる歌」）もあります。それらの作品を表現に即して丁寧に読みましょう。現代に生きる私達は、1300年の時を超えて『万葉集』の表現に多くのものを学びます。私達皆の宝物である子ども達への愛情の大切さを、この機会に改めて心に刻み、現代社会に活かしましょう。
甲南大学は神戸市東灘区 六甲山の南麓に位置する、8学部4研究科（1専門職大学院）を擁する総合大学であり、約9,000人の学部生と大学院生が学んでおります。2019年4月に創立100周年を迎えました。文部大臣も務めた創立者 平生釟三郎が主唱した「人格の修養と健康の増進を重んじ、個性を尊重し、各人の天賦の特性を伸張させる」という建学の理念に基づき人物重視の教育を実践しつつ、新たな100年に向けて挑戦を続け歩んでおります。
