経済安全保障時代の新しい経営規範
講師
國分 俊史東京大学 先端科学技術研究センター 特任教授時間
16:30~18:00
世界情勢の不安定化に伴う経済安全保障政策の仕掛け合いは、今後、半世紀近く続く可能性が高いです。日本企業に地政学リスクと経済合理性を蔑ろにする経済安全保障政策によって生み出される様々なルールを事業機会にしていく大胆な戦略構想力が必要になります。その要諦は、輸出管理やサプライチェーンの見直しに止まらず、旧来のMBA理論を超える新しい経営規範の開発に取り組むことです。事業展開する国や地域の安全保障政策に貢献しつつ、世界平和の構築にも寄与していく役割を自ら見出し、体現していく経営の規範を模索しなければなりません。規範とはルールです。講義では経済安全保障と企業経営をルール形成の観点から捉え直します。
東京大学先端科学技術研究センター(先端研)は、新たな課題へ挑戦し新領域を開拓することで科学技術の発展に貢献することを使命としています。先端研の最大の特色は研究者や研究分野の多様性にあり、40もの専門分野・部門名を冠した研究室が、理工系の先端研究と社会システムに関わる研究を広範な領域で展開しています。